【ステインとは?】歯の着色汚れをよせつけないための自宅でできる簡単ケア方法

クリーニングについて

  • 歯につくステインの原因はなに?
  • 歯磨きでステインは落ちるの?
  • 簡単にできるステイン対策を教えてほしい

コーヒーや紅茶などを日常的に飲んでいて、ステイン汚れが気になり始めていませんか。歯にできる色の変化のことをステイン(着色汚れ)と呼びます。毎日のケアを怠ると、歯の見た目にも不満が生じる原因です。

この記事では、ステインのおもな原因と種類を解説します。最後まで読めば、効果的かつ手軽なステイン対策がわかり、よくある疑問も解消できます。

歯のステインは、日々の簡単なケアで防ぐことが可能です。基礎知識を理解して歯のステインを防ぎ、美しい歯を保ちましょう。

歯のステインの基礎知識

歯のステインとは、歯の表面に付着する着色汚れのことです。ステインは、見た目の美しさを損ねる原因となります。きれいな歯を保つためにはステインがつく原因を知り、適切にケアすることが大切です。

ステインのおもな原因

ステインがつく原因はさまざまで、日々の生活習慣が大きく関係しています。

  • 喫煙(とくにタバコのニコチンとタール)
  • コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素の強い飲み物
  • カレーやソイソース、ベリー類などの色素の強い食べ物
  • 口内環境の乱れ、プラークや歯石の蓄積
  • 口内を清潔に保たない不適切なオーラルケア

年齢を重ねるとエナメル質が減少し、象牙質(※1)が露出するのも、歯が黄ばむ一因です。一部の薬剤による化学反応や、フッ素の過剰摂取による歯の変色(フルオローシス)も見逃せません。原因を理解し適切な対策をとれば、ステインを防いで健康的な歯を維持できます。
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※1 象牙質(ぞうげしつ)とは、歯の構造の一部で、エナメル質のすぐ下の層にある組織のこと。やわらかい組織で作られており、硬いエナメル質の内側を支えています。象牙質が露出してしまうと、知覚過敏や虫歯の痛みを感じる場合もあります。

ステインの種類

歯のステインは、外因性ステインと内因性ステインの2つの要因によって引き起こされます。

外因性ステイン
コーヒーや紅茶、タバコなど外部からの要因で歯に付着するタイプの着色のことを指す
内因性ステイン
歯の内部から影響を受けるため、歯の発育時に抗生物質を使用したことによる変色などが含まれる

内因性ステインは、金属性ステイン・組織性ステイン・加齢性ステインに分けられます。金属成分が原因の金属性ステインは、歯の詰め物から漏れ出る金属によって着色が起こる場合があります。組織性ステインは、歯のエナメル質や象牙質が損傷することで変色が起こるタイプです。事故や病気が原因の場合もあります。

年齢とともに自然と起こる加齢性ステインは、歯が長年の使用により徐々に変色する現象です。各ステインはそれぞれ対応方法が異なるため、原因を正しく理解しましょう。

歯にステインがつきやすい食品

ステインがつきやすい食品は、色素が強く、酸性度の高い粘着性があるものです。歯の表面に付着しやすく、色を残しやすい特性があります。ステインを引き起こす食品を知って、適切な対策をとりましょう。

ステインを引き起こす食べ物

代表的なステインを引き起こす食べ物は以下のとおりです。

  • カレー
  • トマトソース
  • ソイソース
  • ベリー類(ブルーベリー、ブラックベリーなど)
  • ぶどう
  • ターメリックやパプリカなどのスパイス

とくに注意が必要なのは、色が濃くスパイスが効いた食べ物です。ステインを引き起こしやすい食品を食べたあとは、すみやかに歯を磨きましょう。できるだけ早く歯磨きをすれば、ステインの発生をおさえられます。

ステインを引き起こす飲み物

歯にステインがつきやすい飲み物は、色素が豊富です。歯の表面に色を残しやすく、見た目の印象を変えてしまう場合があります。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • コーラやスポーツドリンクなどの色の濃いソーダ
  • ベリー系のフルーツジュース
  • トマトジュースやケチャップなどのトマトベースの飲料

影響が少ないと考えられがちな緑茶やウーロン茶にも、タンニン(ポリフェノールの一種)が含まれているため注意が必要です。ステインがつきやすい飲み物を日常的に飲むと、時間が経つにつれて歯のステインが蓄積します。適切なケアを心がけましょう。

歯のステインを防ぐポイント

歯のステインを予防するためには、毎日のちょっとした心がけが重要です。以下3つのポイントを意識してください。

  • 食べ続けたり飲み続けたりしない
  • 正しい歯磨きを行う
  • 適切な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶ

上記のケアに加え、生活習慣の見直しも大切です。歯の表面に色素が残りにくくするためにも、定期的な歯科クリーニングも検討しましょう。

食べ続けたり飲み続けたりしない

歯のステインを防ぐためには、食べ続けたり飲み続けたりせず、適度な間隔を空けましょう。とくに色素が濃い飲み物は続けて飲まず、一定の量に制限してください。ワインやコーヒーは色素が強いので、連続して飲むと歯に色がつきやすくなります。

食事のあとに水やお茶で口をすすげば、色素の歯への付着を最小限におさえられます。スナックや甘い飲み物はとり過ぎず、飲食後には歯磨きをする習慣を身につけましょう。

歯磨きがすぐにできない場合、シュガーフリーガムを噛めば唾液の分泌を促し、ステインの付着を防止できます。歯の健康を守るためには、飲食習慣の見直しが効果的です。

チェックポイント

色素の濃い飲み物を飲むときに、ストローを使用するのも有効です。色素が直接歯に触れるのを避けられます。アイスコーヒーやアイスティーなどを飲むときに、試してみましょう。

正しい歯磨きを行う

正しい歯磨きも、歯のステインを防ぐうえで非常に重要な対策です。適切に歯を磨けば、歯の表面に付着するステインを効果的に除去し、歯茎の健康も守れます。

  • 歯ブラシは小さめのものを使う
  • ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度であてる
  • 短い水平ストロークで優しく磨く
  • 各歯を2〜3秒ずつていねいに磨く
  • 内面→嚙み合わせ面→外面の順番で磨く
  • 磨いたあとはフロスや歯間ブラシで歯間を清掃する
  • 歯磨きは1日2回、朝食後と就寝前が理想的である

歯磨きの時間は、合計で2分程度を目安とします。歯磨きの前後は水ですすがず、フッ素を歯に留めるのがおすすめです。正しい歯磨きの習慣は、虫歯予防や口内環境ケアにも役立ちます。

適切な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶ

適切な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶことも、歯のステインを防ぐうえで大切です。以下のポイントを意識しましょう。

  • 歯ブラシはやわらかめを選ぶ
  • 歯茎を傷つけないようにブラシの圧を弱くする
  • 歯磨き粉はフッ素配合を選ぶ
  • ステイン除去効果がある歯磨き粉を使用する

自分の歯の感じ方にあわせて、敏感さを考慮した歯磨き粉を選ぶのも重要なポイントとなります。適切なケア用品を選んで、長期的な口内健康に役立てましょう。

歯のステイン対策

歯のステイン対策は、日常生活でのケアがポイントです。飲食後のケアと生活習慣の見直しから始めましょう。歯のステインを予防すれば、美しい歯を保てるようになります。

飲食後のケア

歯のステイン予防として、飲食後のケアが欠かせません。食事や飲み物の摂取で発生するステインを防ぐために、日々の習慣にとり入れるのがおすすめです。

  • 飲食後はすぐに水で口をすすいで、食べ物の色素や残りカスが歯に付着するのをおさえる
  • シュガーレスガムを噛んで唾液の分泌を促し、口内を清潔に保つ
  • ストローを使って、歯と接触する液体の量を減らしてステインを抑制する
  • 飲食後はフロスや歯間ブラシで歯間の清掃を行う

歯磨きは飲食後に行うのが理想的です。可能な限り習慣化しましょう。定期的な歯科検診も忘れずに行い、プロのクリーニングで歯石の除去や歯の健康を保つのも大切です。

ステインを作り出す食品や飲料を摂取したあとは、中和作用のある食品をとります。ステインの影響を軽減できるからです。ステイン対策につながるケアを継続すれば、白く美しい歯を保つ助けになります。

中和作用のある食品の例

  • セロリ
  • スイカ
  • 乳製品
  • パイナップル・パパイヤ

スイカに含まれるリンゴ酸は、唾液を刺激し新たなステインを中和します。乳製品に含まれている成分は、歯を白くするのに効果的です。パイナップルとパパイヤには、ステインを引き起こすタンパク質を溶解するプロテアーゼ酵素が含まれています。

生活習慣の見直し

生活習慣の見直しは歯のステインを予防し、健康な歯を保つために非常に効果的です。歯の健康維持に必要なポイントは、次の3つがあげられます。

定期的な歯科検診
定期的な歯科検診は、ステインの早期発見につながる基本的な健康管理です。タバコやアルコールの摂取は、ステインのリスクを高めます。控えめにするか、できれば禁煙が推奨されます。
良質な睡眠とストレス管理
良質な睡眠とストレス管理は、全身の健康をサポートし、口腔環境の改善に役立つ方法です。自分にあったリラクゼーション方法を見つけ、ストレスを減らしましょう。
健康的な食生活
健康的な食生活や唾液の分泌促進、適切な運動は、体内の循環をよくし全体の健康に貢献します。

生活習慣の見直しを実践すれば、健康的な明るい歯を維持し、ステインの抑制が可能です。
» 歯の着色汚れ対策

歯のステインに関するよくある質問

ステインに関する疑問は多く、正しい知識を持つことが大切です。

  • 自宅でのホワイトニングキットは効果がある?
  • ステインがあると虫歯になりやすい?
  • ステイン除去は痛い?

よくある疑問を解消して、より効果的なステイン対策の参考にしてください。

自宅でのホワイトニングキットは効果がある?

自宅で使えるホワイトニングキットは、一定の効果が認められています。通常キットには、歯科医院で使用されるものよりも、低濃度の漂白剤が含まれている場合が多いです。適切に使用すれば、歯の表面のステインを取り除き、歯を白くできます。

使用する前には歯科医の診断が必要なので注意しましょう。誤った使い方をすると歯や歯茎に損傷を与えるリスクがあるので、使用方法を守ってください。

ホワイトニングの効果は、個人の歯の状態やステインの程度によって異なります。長期にわたって効果を維持するには、正しいオーラルケアが欠かせません。ホワイトニングキットを継続的に使用し、適切なケアで健康的な美しい歯を維持しましょう。
» ホームホワイトニング

ステインがあると虫歯になりやすい?

ステインがあると歯垢が付着しやすくなり、虫歯のリスクが高くなる可能性があります。歯垢は細菌の集まりです。細菌は、食べ物の糖分を酸に変えます。酸によって歯が溶け、長期間放置すると虫歯になります。定期的な歯磨きによるステイン除去と、歯科医によるクリーニングを受けることが、虫歯予防には重要です。

歯科医院では、日常のケアでは落としきれないステインや歯垢を、クリーニングできれいに除去してくれます。虫歯のみならず、口内環境の健康を保つためにも役立ちます。

ステイン除去は痛い?

ステイン除去の痛みは、個人差が大きいです。一般的に、ステイン除去は軽い不快感がある程度です。強い痛みを感じることは少なく、それほど心配する必要はありません。歯が敏感な人は、若干の痛みを感じる場合もあります。

痛みを最小限にしたい場合は、専門的な知識と技術を持った歯科医に処置を任せるのがベストです。痛みに敏感な人は事前に歯科医と相談し、適切な鎮痛対策をとりましょう。

まとめ

ステインとは、歯の表面に付着する着色汚れです。美しい歯を保つためには、適切なケアが欠かせません。

  • ステインは飲食物の色素やタバコによって引き起こされる
  • ステインには外因性と内因性の2種類がある
  • コーヒーやワイン、ベリー類など色素が強い食品がステインのおもな原因になる
  • 飲食後は水を飲む、うがいをするなどのケアがステイン防止に役立つ

適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用して、正しい歯磨きを行うのもステインの予防に役立ちます。日々の習慣を見直し、禁煙や定期的な歯科検診を心がけるのも大切なポイントです。

ステインがとくに気になる場合は、専門家の手を借りるのも1つの方法です。歯科医院を頼れば、最小限に痛みをおさえてステイン除去ができます。自宅でのホワイトニングキットはある程度効果がありますが、過度の期待は避けるべきです。

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ステイン自体は虫歯の直接的な原因ではありませんが、口内環境の悪化を招く恐れがある点を忘れないでください。美しい歯を保つために、日頃からステインのケア方法を実践しましょう。
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