セルフホワイトニングとは
セルフホワイトニングというだけあって、基本的にすべての工程を自分で行うホワイトニングです。
自分でするなら、自宅で行えばいいのでは?と思うかもしれませんが、エステサロンで、その店舗特有のペーストと、LED光が出る機械を用いて行っているところがほとんどです。
本来は、「ホワイトニング」は歯科医院内で歯科医師の指導のもとで行うのが一般的でしたが、最近ではエステサロンや美容院など、気軽に「安く歯のホワイトニングが受けられる」と言って提供しているところが非常に多くなりました。
セルフホワイトニングの流れ
1説明セルフホワイトニングのやり方をお店のスタッフ(無資格者)から説明を受けます。
2自分で普通に歯磨きをする歯の表面の汚れを落として、ペーストやライトの光が頑固な汚れに届きやすいようにします。
3ペーストを歯の表面に自分で鏡を見て塗る歯の表面(唇側)に均一になるようにペーストを塗ります。セルフホワイトニングのペーストは歯磨き粉と同じ成分なので、歯茎や唇についても痛むようなことは基本的にはありません。
4LEDライトをあてる塗ったペースト部分に光が当たるようにして、自分でライトを口に近づけます。照射時間はお店によって様々です。終了の音がなるまではなるべく動かないように待ちます。
5ペーストを拭き取り、同様に何度か繰り返すこともサロンにより、塗ってライトを当てて拭き取る工程を数回繰り返すことも多いです。値段は回数に応じて高くなり、コース設定などを設けている場合が多くあります。
6よくお口をゆすいで終了口をゆすいで、鏡を見て多少きれいになったかを確認します。
セルフホワイトニングで使われる薬剤
結論から申し上げると、薬剤とはいっても、実は『歯磨き粉ペースト』と成分は同じです。そのため、ホワイトニング効果は歯磨きをする程度に近いものがあります。
- ポリリン酸ナトリウム:歯の表面からステインを剥がす。
- メタリン酸ナトリウム:ポリリン酸ナトリウム同様。
- ピロリン酸ナトリウム:ポリリン酸ナトリウム同様。
- ポリエチレングリコール:タバコのヤニを溶解する。
セルフホワイトニングの効果
セルフホワイトニングのペーストの成分は『歯磨き粉の成分と同じ』なので、LEDライトを当てても、そのホワイトニング効果は歯磨きと同等か、再度のステインをつきにくくする効果が見込める程度です。「お店で強力なLEDライトライトを当てるから、きっと白くなるはず!」と期待しすぎてしまうと、残念な思いをしてしまうことも多いようです。
セルフホワイトニングのメリット
どんなものでも、メリット・デメリットはあります。ここでは、セルフホワイトニングのメリットについて解説します。
歯磨きのような物なので、安い
前述のように、セルフホワイトニングのペースト成分は歯磨き粉と同じなので、材料費が安く、他の本格的な「歯科医院でしか行えないホワイトニング」よりはだいぶ安価です。
ただ、自宅で行う歯磨きよりはお店の場所の賃料やスタッフの人件費などもかかるので、高額になります。
一般的には、一回数千円程度〜のことが多いようです。
短時間なので手軽
LEDライトの照射時間や、回数はお店によって様々ですが、歯科医師や歯科衛生士が専門のホワイトニングシステムを使用して、慎重に行わなければならない本格的なホワイトニングとはちがい、自宅で行っている歯磨きのような感覚なので、手軽に行なえます。
薬剤は歯磨き粉のようなものなので痛みも少ない
これも同じ理由で、自宅で使用できる歯磨き粉と成分が同じなので、危険性は低く、歯や歯茎の痛みは発生しにくいです。
ただ、絶対に痛みが出ないというわけではなく、知覚過敏や虫歯のある方や、強くブラッシングしすぎてしまった場合などは、セルフホワイトニングでも痛みが出る可能性は高いので注意も必要です。
セルフホワイトニングのデメリット
歯科の資格所有者がいないのでトラブル時は危険
エステのセルフホワイトニング店には、歯科医院のように、歯科のスペシャリストである国家資格の「歯科医師」や「歯科衛生士」はいません。どのため、セルフホワイトニングでお口の中の思わぬトラブルが起きた際にも、対応して頂けません。
そのような際には、最寄りの歯科医院に行くしかないのですが、「ホワイトニング専門歯科」ならば、ホワイトニングを受けてのトラブルにはその場で迅速に対応してもらえます。
すべて自分でやらないといけないので面倒
「セルフ」という名の通り、すべて自分で行う必要があり、本来の歯科医院で術者が最初から最後まですべてやってくれる「オフィスホワイトニング」に比べると、大変で面倒です。
初めての場合は、スタッフからの説明を受けても手順がわからなかったりするので、説明の紙を見ながら進めて行く必要があります。
何度も通っても、汚れを落とす程度で効果が低い
歯科医院で、専門家しか扱えない「過酸化水素」という脱色作用のある薬剤を使用して行うオフィスホワイトニングは、一回でもカラーガイドで8段階以上も一気に白くなるものもあります。
それに比べると、セルフホワイトニングのペーストは「歯磨き粉同様の成分」なので、歯の表面の汚れを落とすのみの効果で、実際に歯が白くなる効果としては非常に弱く、たとえ何度通ったとしても、汚れが落ちたらそれ以上は白くなりません。
効果は歯の中の色素まで脱色できる薬剤を使用した「専門の歯科医院」でのホワイトニングとは比べ物にならないほどです。
【安全で効果も高い】おすすめのホワイトニング方法
ホワイトニング専門歯科のホワイトニングが良いとは言いますが、
その中でもさらに様々な医院があり
- 施術者は有資格者だが、歯科衛生士が歯磨き粉成分で行う2,500~8,000円のホワイトニング…シェードガイドで1~2段階の変化
- 施術者は有資格者で歯科衛生士が行い、一般的なホワイトニング薬剤を使用した10,000~20,000円程度のホワイトニング…シェードガイドで2~3段階の変化
- 施術者が歯科医師で、最新の効果が高い薬剤を使用した30,000円~80,000円のホワイトニング…シェードガイドで6段階以上の変化
大きく分けると、ホワイトニング専門歯科の中でもこのように違います。
どれが最も効果が高く安全か?というと、やはり③なのですが、
価格や回数、現在の自身の歯の状況に応じて、各医院で相談してから決めることをおすすめします。
当院のホワイトニングの場合は、始めから最後まで、専門の歯科医師が責任を持って施術を行い、
その薬剤もアメリカの最新のホワイトニング薬を使用しているために、一回で平均8段階白くなります。そのために何度も続けて通う必要はありません。
【まとめ】セルフホワイトニングをするなら安全性にも注意!
一般的な歯のホワイトニングは、歯科医師が開設する歯科医院でしか施術を行うことが出来ません。
しかし、最近ではエステティックサロンなど、歯科医院以外で歯のホワイトニングを取り扱うところが増えています。
本来は歯のホワイトニングは、歯のクリーニングを行った後、医薬品である過酸化水素、もしくは過酸化尿素を使用する医療行為のため、歯科医院で有資格者(歯科医師もしくは歯科衛生士)でないと施術できないのです。
エステサロンでホワイトニングと謳っているものでは、有資格者が居ないために、ホワイトニング薬剤ではなく「歯磨き粉」を使って、ある意味、法律のグレーゾーンを使って「本来のホワイトニング」ではないものを提供しているということです。
現在、エステなどで行われているホワイトニングは、酸化チタンやポリリン酸ナトリウムなど、市販の医薬部外品や口腔化粧品(歯磨き粉)を使用して、お店のスタッフは施術にあたって何かをする訳ではなく、お客さんの方が自分で歯磨き粉を歯に塗り、LEDの光を当てて行います。
そのためセルフエステ、セルフホワイトニングと呼ばれています。
本来のホワイトニングの薬剤ではなく、歯磨き粉の市販品を使用したセルフエステという形で行うことで、医療法や薬事法に触れずにホワイトニングが可能になっており、
資格者も、ホワイトニング薬剤も用意する必要がないために、現在はセルフホワイトニングの専門店も多くなってきました。(あくまでも、法律上エステティシャンが施術したり、医療用具や医薬品を使用することはできません)
過酸化水素がまったく入っていないために、効果としては、日頃、自身で行う歯磨きと同じ、歯の表面の汚れを落とす程度なので1回の施術でシェードガイド1段階程度です。
しかし、セルフホワイトニング専門店の中にはこの施術を他のエステメニューと同様に数回のパック販売をしているところもあり、消費者との間でトラブルになっているケースもあるようです。
また医薬部外品の中に薬事法で禁止されている過酸化水素を混ぜたり、無資格者が施術をしたりするところもあるようです。
そのようなエステサロンは法律に違反しているだけでなく、自身の体の安全性のためにもよくないので、気をつけましょう。