【ホワイトニングと象牙質の色】歯が黄色くなる理由

ホワイトニングの原理

歯が黄色くなる理由

【ホワイトニングと象牙質の色の関係】歯が黄色くなるのはどうして?

今回は、ホワイトニングの基礎知識についてご説明します。

そもそも、歯が黄色くなるのはどうしてなのでしょうか?
この記事を読むとわかること
  • 歯が黄色くなる原因
  • 頑固な黄色い歯を白くする方法

歯に色が付いてしまう原因

その原理を知って、気をつけたりすることで、歯が黄色くならなかったら、ホワイトニングは必要なくなりますよね?

私たちは、毎日、多くの着色物質を口にしています。

茶・コーヒー・カレー・ビーフシチュー・醤油・ソースなど、色が濃い飲食物をあげればきりがありません。

また、嗜好品であるタバコも、もちろん強力な着色の原因となります。

歯が黄色くなる原因を取り除くと、着色しなくなる?

これらが、毎日毎日、少しずつ着色となり、積もり積もって歯の内部まで着色してしまうのです。

少なからず、誰でも毎日色のついたものを口にはするので(栄養面から考えても、白や透明の色の物だけを食べて生活するわけにもいかないので)、全く着色をしないようにするのはほぼ不可能だと言えます。

着色したら歯磨きでは落ちない

これらの着色物質が、微量に歯の表面に沈着して、程度の差はあれ着色物質の層が出来ますが、これらの着色物質は、通常の歯磨きでは落とすことはできません。

また、歯科医院での歯のクリーニングを行っても、実は、全部は除去できないのが実情です。

歯科医院の歯のクリーニング

クリーニングでは、本当の意味では歯が白くなりません。

毎日、ごしごし磨き続けても、歯のエナメル質がだんだん薄くなり、やがて黄色身を帯びた中の象牙質の色が透けて見えることになり、かえって黄色い歯になってしまう可能性もあります。

歯のエナメル質は、カルシウムやリンなどの無機質から成っていますが、その2~3%は水分・たんぱく質で出来ています。

このたんぱく質の中に着色物質が浸透し、エナメル質内層に着色部分が発生します。

この着色は、ホワイトニング治療以外に除去する方法はなく、クリーニングだけでは取り除くことが出来ません。

歯の構造からわかる、着色の原理

ここで、歯の色と歯の構造との関係についても説明します。

歯の構造を模式的に描いた図をお見せして、説明します。

ホワイトニングに関する歯の解剖

象牙質の黄色い色が透けて見えているのです。

歯の表面は「エナメル質」と呼ばれる硬い層になっています。カルシウムやリンを豊富に含み、虫歯菌から歯を守ってくれます。

ここで、重要なのが、エナメル質は半透明のため、外から見ると、エナメル質の内側にある象牙質の色が透けて見える事です。

象牙質の色は、人によって異なりますが、全体的には黄色味を帯びています。

普段は、半透明のエナメル質を通して、内部の象牙質の色を見ていることになるので、「歯の色が黄色い」という場合には象牙質の色がその「犯人」というわけなのです。

【まとめ】ホワイトニングで着色をしっかり落とす

ポイント

そこで、ホワイトニングとは、この象牙質の色を抜いて(脱色して)歯を白く見せるという、唯一、「本当に歯を白く出来る行為」なのです。

しかし、最近では、脱色作用があれば多少危険でも、法律のグレーゾーンを攻めれば問題ないという考えの医院も増え、食器や衣料品などの漂白剤(ハイターに似た成分)を独自薬剤として使用し、安価なホワイトニングとして提供する医院も出てきました。

患者の立場からすると、とても見分けが難しいのですが、一生物のご自身の歯ですし、しっかりと、ホワイトニング先進国アメリカのFDAに認められた既製品のホワイトニング薬剤を使用している医院を見極めて、安全で効果の確かなホワイトニングを受けて頂けるようにと願っております。

なるべく着色しないようにするための、「ホワイトニング後の食事について」はこちらの記事を参考にして下さい↓。

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ホワイトニング専門歯科医 Dr.Aya

東京のホワイトニング専門歯科「ホワイトマイスター」代表歯科医師のDr.Ayaです。日本審美歯科学会会員、日本アンチエイジング歯科学会認定医であり、同学会認定ホワイトニングエキスパート。アメリカのホワイトニング専門資格等保有。一回で白い歯になるホワイトニングで皆様を素敵な笑顔にするため日々努力しております。

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